徹夜してしまった…
ハードになる覚悟をきめて、
原稿を送信し、電車に乗る。
7時過ぎの電車は、私にとってはかなり早いのだけれど
すでに通勤の方でいっぱいだった。
乗り換えでかろうじて座れてほっとする。
しかし、こういう時につくづく思うのだ。
世の中の人ってなんて働き者なんだ!
本日は「フィガロ」撮影。
モデルのカーチャと少し話して、あっという間に寝てしまう。
千石原はススキ野原。
まず「ヌアラ」の撮影。寒いけれどあくまでもフレームの中は春。
モデルって大変だ。
つづいてラリック美術館へ。
事前説明を聞いていたけれど、実際に足を運ぶと
もっとすばらしいところだと分かった。
ふつうの柱にさらっと本物のラリック装飾が施されていたり
巨大な天然木をくりぬいた展示ケースがあったり、
洗面所でさえも、一枚の画のように窓からの風景がきりとってあったり。
さりげなく豪華なしかけがここかしこにある。
(ガラスに彫刻をほどこした雀が遊ぶ「雀の間」に入って
「ここが私の理想の居間です!」と言ってしまった。)
ラリックの感性って本当に日本的!
この人にきもののデザインをしてほしかった。
プロジェクトリーダーの方に「ラリックの茶室」をリクエストする。
それにしてもここは、植物などの自然環境がとても贅沢。
某銀行の幹部用保養地を美術館用地に転用しているので、
すばらしい自然が手つかずに近い状態で保存されていたらしい。
寒冷な気候の中でじわじわと何百年かけてそだったであろう
庭の樹の皮に苔がついて、銀色に輝いている。
笹藪の中を流れる川に、梢をすかした陽がおちてきらきら輝いている。
人の手では生み出せないもの、
生き物に宿る品格というものを
きちんとリスペクトしてるんだな。
お金をかけてものをつくるってことは本当に責任の大きいことだ。
おもしろいのは、展示物を眺めた後に庭を眺めると、
ぜんぜん違う美しさに見えてくること。
ここは、自然の中から美を選りだして、
作品に高めたラリックという人の、頭の中のような場所なのではないか。
と、ふと思う。
オリエンタル急行の本物が展示してある、とか
カフェのご飯もおいしい、とか
あんまり美術に関心がない人でも楽しめるような気配り、とか
たくさんいいところはあるけれど、
多分ここの一番の財産は
ラリックの視点から世界を観るきっかけを与えてもらえるっていうこと。
3月下旬にオープンするので、
箱根の水が温むころにまたでかけてみようと思う。
箱根ラリック美術館
http://www.lalique-museum.com/
(最近、リンクを張るためのアイコンが表示されないんです。
なぜ?知っている人がいたらおしえてください)
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