2009/10/21

ぶらぶら

朝、「しゃきっと」から大きな荷物が届く。
やさいだ!
競争のように小芋をふかして、春菊をさばいて、菊をゆでて、いんげんをゆでて、春菊をゆでて、
わあわあと着替えて国立劇場に向かう。新作歌舞伎、人間豹。染五郎さん宙をぐるぐるまわる。サーカス顔負けの宙乗りではないか。
前作で見られたショッカーっぽい動きは減っていた(ああいうときに、同世代だなぁと思う)。
終演後、豹の鳴き声が「吉野石膏」のタイガーボードCMの声と同じだ、と思った。

お茶して、麹町の牛豚専門店「太田屋」で肉を買う。
挽きたての合挽500g、ソーセージとウインナー、ボロニャソーセージ。
ここがおいしいと麹町在住のマダムに聞いた。そしてそのマダムとは外国人に料理を習うクラスで知り合ったのである。あいや〜、私もマダムっぽいわ〜(笑)。

四谷から歩いて帰る。
家族の晩ご飯は、春菊天ぷら、春菊と菊のおひたし、小芋の揚げ煮。
私は、青山のイタリアンでお祝い事の遅めの会食。
豚の耳の前菜と鹿のカルパッチョ、わーおわーお。
シンプルな紅芯大根と木の実のサラダも印象に残った。
近く再訪したい。
オークボ父さん、マラソン初参戦するという。ランナー心にやや火がつく。

今日の着物は、今時期の庄内の自然の印象をそのままにうすーい水色の袷に、紅葉の帯。
でも中は夏襦袢のまま。東京は暑い。

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2009/10/07

キンモクセイが遅い

今日、東京で今年初めてキンモクセイの香りがした。
例年だと秋分の日のあたりにぴったり香りだすのに、2週間もおくれている。
やはり、かなり気候がおかしいのだろうなぁ。

単のきものをしまうのは、もう少し後だな。(私は今、夏の襦袢に単を着てちょうどいい)
本来であれば10月から5月の間は袷なのだけれど、今や11月ー4月でもOKという感じ。
袷を着る期間がどんどん短くなっている…。

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2009/04/28

きもので旅する

今回の鶴岡行きで、実感したのが「やっぱり旅にきものはいい!」ということだった。

今の時期の東京と東北地方の気温差は相当なもの(10度くらい違う)なのだが、
きものならば、どちらの気候でも対応できるのである。
今回は袷の着物にショール1枚とレインコートで十分だった。
履物も、船底にゴムばりの下駄であれば、少々の雨なら大丈夫。
体も楽に過ごせたし、また着物で旅に出かけたいなという気持ちになった。

きものを着ていると「寒いでしょ?暑いでしょ?きついでしょ?」という
マイナスの問いかけがよくあるけれど
本当にそんなことありませんて。
冷えないし、骨盤はぎゅっと締まるし、冷房や日差しから体をまもってもらえるし、いいことづくしなんだけどなあ。


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(桜の花びらが染め出され、藤の刺繍がついたりんずの帯が季節にちょうどいい。
つるつるする帯は、本当は着崩れしやすいが、いいや!ということにした。
奮発したひなやの帯締め、緩まず安心。)

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2009/03/31

さくら

1年に少しの間だけ、桜が待ち遠しい季節に着る羽織です。
今年は、もうその季節はすぎてしまいました。
「花の盛りの時期にその柄のものを着ても、花そのものの美しさにかなうわけがない。
だから、季節に先駆けてまとう。待ち遠しい気持ちを表すように」
というきものの感覚って、とてもすばらしいと思うのです。

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あ、でも桜にはまだまだ遠い寒い場所に行けば、着られるなぁ。

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2009/01/08

撮影はじめ

畑の師匠から新鮮便が届く。
歓声とともにふたを開けると、しん、と冷たい土の香りがした。

昼からは今年最初の撮影。

今年はひきつづき体力作りだな、と確信しつつ、体調も問題なくすすむ。
湿度が低いので、いろんなものの乾燥がはげしい。
編集さんの咳も気になる(かわいそう)。

撮影が終わり、オークボさんを見送るのを
「さみしそうですね〜」と言われた。
あ、そうだな。寂しいんだな。
この感じは、いとこが帰っちゃうときの気持ちに似てる。
いつまでも非日常が続いてほしい、でも身体の底の方では非日常の疲れが顔をだす。
なるほどなぁ…
そんなことを思っていたら、きもののまま床でうたたねをしていた。
目を閉じてそのまますーっと寝てしまう、なんとも気持ちのよいうたたねだった。

晩ご飯。のこりもののおやき、肉じゃが、いかの干物など。

着物は片貝木綿をチョイス。
地味な色味だけれど、モノクロ撮影なので問題ないだろう。
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2009/01/06

新年のきもの

毎年、新年のきものは江戸小紋を選ぶことが多い。
昨年はブルーの鮫小紋に白地に万年青の染め帯、
今年は、20代のころに親につくってもらった淡いグリーンの万筋の着物に
金糸使いの名古屋帯を合わせた。
はんなりとした小紋でもなく、お弟子さんのような色無地でもなく、普段着の紬でもない。
江戸小紋をまとうときりりと気が引き締まるのは、武家に由来する柄のせいなのかも。
もう一つは、歩くたびに足もとでひるがえる絹の重み、質感と重みのせいだという気がする。
しっとりと肩になじむ絹の重さという快楽を、私はこの江戸小紋で覚えたのだ。


写真が…えーっと写真が見つからないのでまた今度お見せします。

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2008/12/04

にしむくさむらい

赤坂へ。
新しい仕事で出向く。
くわしくは、また後日。
(ここで詳しく書く間に原稿を書くように申し渡されている)
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張り切って帯をきつくしめてしまい、やや苦しかった…
しかしこの帯、たいへん重宝している。

そして、そう、カメラを買った。
リコーの「R10」。ビックカメラにて4GBのメモリこみ3万円台後半だったので思い切ったのだ。
カメラはこれから勉強するところ。

実はプリンターも新調した。
カメラ、プリンターともに5年?6年ぶりの新機種なので性能が別人のようである。
君、いつのまにそんなに賢くなったの?というか
第二次成長期の前と後くらい違う。すごいな〜、家電の進歩というものは。

家に帰るとダヴィンチのナカムラさんから
「11月31日」というありえない日付の請求書だった旨のメール。
にしむくさむらい。に・し・む・く・さむらい。指を折って数える。
11月は、そのどこだ?「い」?
何はともあれ、新しいプリンタでばびゅーんと出し直すから待ってて。


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2008/10/10

日々の、ちょっとしたこと

朝のカーテンに映る葉の陰が、夏でもなく、春でもなく
秋の前半の色をしている。
ゆっくりお茶を飲みなさい、という色。
あるいは、ゆっくり二度寝しなさい、という色。
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そのわりに毎日せかせかと動いている。
クリスマス商戦系の駆け込み案件が多い。
スタジオの中にいるとついついコート!だのブーツ!だの心が冬になるけれど
いつでも今の季節を楽しみたい。
日々の、ちょっとした楽しみも。

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2008/10/01

きれいなだけじゃないんだよ

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10月になった。
さしもの東京もすっかり秋。水がくさらない温度になったから、花をかざろう。

ダリアがすき。今の時期は秋田産のダリアがメインなのだそう。
行きつけの「アンディ」で、産地や農家の名前まで教えてもらって花を買う。
野菜も花も同じ。生産品を通して産地農家までつながるのはたのしい。
どこが苦労なのか、どこが新品種の特性なのか、そういうことを知るのは面白いことだ。
ちなみにアスターは新品種の「ポンポンレディ」。大人気で市場で手に入らないのだとか。

今の課題はダリアが散る前に(ダリアは3日で散る花もちの悪い花)部屋を花にふさわしいレベルまで片付けること。
週末の帰省の荷物があと半分残っている。
服も入れ替え期。
夏のきもののメンテナンスも課題だ。


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2008/09/29

へっぽこ

仕組みが分からなくても操作できるはずのドメインマッピングが、できない…
ここ数日がんがん歩いているので万歩計が楽しみだな〜と思ったら、はいていないズボンのポケットから万歩計が滑り落ちる。
そんな日々。

和装小物はやはり日本橋三越だった。
新宿伊勢丹を鼻で笑い飛ばすような品揃え。
そして頼れる店員さんの多さよ。
迷っていた帯の選択も小物選択もすんなり決まった。

これから飛行機に乗って鶴岡にいってきます。
週末はパソコンつながらないので連絡とりづらいです。

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2008/09/24

女子は楽し

色留袖の帯締めと帯揚げをさがしに。
伊勢丹を回遊してみると、三越と経営統合された伊勢丹の品揃えは変化していた。
三越のみの扱いだったお香やら、これ三越の在庫を持ってきましたか?というような反物がちらほら。いろいろ、ほしくなる。
そして男物の扱いがじわじわと増えつつある。これはいいことだぞ…と横目でちらり。
男性が着物きれているのって実にかっこいいです。腰が座った男最高。

とはいえ、買い物って実は「人」なので
礼装で迷ったら、デパートならやっぱり三越日本橋店かな、と思う。あるいは銀座くのやか。
こうなるともう「江戸でお買い物」って感じ。
あー迷う。きものを持ち歩いて相談するのも骨が折れる。
しかし楽しい。女子は楽し。

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2008/08/21

夏が弱ってきた

盆が明けると同時に夏の射るような日差しが弱ってきた気がする。
とはいえ、じりじりと首筋や耳たぶが焦げる。
そして、なにより体が草臥れているので弱くなった日差しでも十分こたえる。

昼にかけて仕事をふたやまこなし、
夕方歌丸師匠の怪談を聞きに麹町を抜けて行く。今日も明石縮。
盆がすぎたので、帯を紺地の萩の柄に、手ぬぐいもひき茶色の萩柄に。
「三遊亭円朝作 鏡ヶ池操松影より「江島屋怪談」」
「いかもの」がキーワードになる怪談。
今年も怖かった。噺もそうだけど、師匠が怖い(笑)。
笑点では分からないだろうな…歌丸師匠の品のよさと声の通り、調子。
ううむ、やはり歌丸師匠、大好きだ。

帰りに鶴屋八幡であんみつ。
品のよい甘味で締め、大満足ののち、とっとと家に帰ってまた仕事する。

夕飯は、里芋と茄子とアスパラガスと椎茸の煮物。9月が近くなると里芋が食べたくなってくる不思議。
太い夏アスパラと、これからさらにおいしくなる茄子と、ハシリの里芋で「であいもん」。
家族には、さらにトマトと焼きハムのサラダをつけ、喜ばれる。
薄切りにしたハムを太白ごま油でチャーチャー炒めて、薄切りのトマトの上に並べただけ。
アサツキか香菜をのせるとまたおいしいと思う。

なんとなく、夏に別れを告げる日だったのではないか。
そろそろ晩秋と初秋の着物のことを考えようか。

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2008/08/06

腰痛ときもの

朝起きて、黙祷から始める夏の一日。
あらゆる暴力が正当化されることがありませんように。

昨日のようなどしゃぶりがずっと続くと、本当に東京はもう亜熱帯なんだな、と感じる。
亜熱帯とくれば、金子光晴を思う私(飛躍しすぎ)。
そして、すべてが流れさる妄想遊びをする私ではあるが、
実際の事故となると当然別です。
実家が配管業を営むものとしては、水道管作業中の事故は胸が痛む。

さて、実はここ数日、腰が危険水域で、そうっと生活している。
左の腰が、ぴきっ、とするのだ。
整骨院に行ったところ、レベル的にはたいしたことがないそうなので、
骨盤ベルトをつけて歩いたりしながら回復をはかっているところ。
先生によれば、冷えが原因ではないかとのこと。
思い当たります。
はっきり言って、家族のエアコン設定温度は、「寒い」!
レッグウォーマーとしょうが紅茶、腹巻き。ベーシックな自衛手段を強化する。

こういうとき、実は着物が一番よいのだ。
骨盤を締め、下半身を保温する。なんと機能的、よくできた衣服であることよ。
なので、浴衣で仕事している。
腰痛対策とは誰も思わないであろう、優雅な仕事姿である。ほほ。

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2008/07/25

七月歌舞伎にうっとり

書きかけの日記が、たまっている。
パソコンの中と、頭の中の両方に。
もう、書き出さないとたまる一方なので書きます。

七月歌舞伎は、よかったぞー!!!
というのが今日の叫び。

一回めは夜の部、母の上京ついでに誕生日プレゼントとして行った。
夜叉ケ池、高野聖の鏡花づくし。
卒論で泉鏡花を選ぼうかと思ったくらいに好きなので
楽しみにしていた。鏡花好きの玉三郎さんがどのように…?と。
「夜叉ケ池」が、原本ほぼそのままで脚本家されており、のけぞった。一字一句なぞる舞台。
春猿さんのお百合さんにためいき。
せせらぎでお米をとぐだけで、日本女性ってこんなに美しいんだ…ねえ、とひとりごちる。
以前歌舞伎美人でインタビューさせていただいた市川右近さんも、素敵だった。
私なんかが言うと僭越の極みだけれど、歌舞伎役者のその一枚うえ、演技者として魅力的な感じ。
テレビドラマにそろそろお声がかからないかしら?大河とか。
「高野聖」には以前日記でも書いた尾上右近くんが出ていた。
足のたたない、知能のちょっと遅れた男の子という役。
おどろいた、もう高校一年生だって。なんというか、よその子は大きくなるのが早いねえ…という感じ。
(関係ないけれど、安室ちゃんが30歳というのも軽い衝撃だった。スーパーモンキーズの16歳とかの印象が強かったので)
全体をとおしては、音に出したときの鏡花文の不思議さにうたれた。
鏡花って、怪奇にまみれているのに、清い。
見えない世界まで内包して、おどろおどろしくも清い。自分とは遠い世界だけれど、やっぱり好きだ。
その「好き」の感じは、玉三郎さんのことを好きな気持ちにも通じるなぁ、と思った。

二回めの歌舞伎はさっき、昼の部を見てきたところ。
奇跡的に3階Aのチケットが手に入ったので駆けつけた。
玉三郎、海老蔵が共演する義経千本桜。
もう文句ないでしょ?というくらいに豪華絢爛。金色と銀糸の綾に、宝石をちりばめたような。
オモダカ屋さんの型の「四の切」を初めて見た。
狐の(人の)かわいい部分がいじらしく書かれていて、
役者に要求する身体技能は高い。
それはもう、おそろしいくらい。
海老蔵さんの大きな筋肉が見えるような場面が続く。
そして宙乗り、圧巻。海老蔵は「魅せますよ〜!」客席は「魅せられました〜!」というかんじになっていた。
2幕目の踊り(「道行き」)の緊張感と好対照。

ええっと、まだ書いてない宿題は藤原竜也の「かもめ」、「イキウメ」の公演、吉本隆明講演会、魔女集会、ウングワレー展、佐伯泰英の時代小説(今夢中)。

それと、きもの!
きものでおでかけ、ぼつぼつ強化します。
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2008/01/29

江戸小紋体験、昼ビール

週末、新宿区がやっている江戸小紋の染色体験教室に行く。
新宿区の神田川沿い落合から早稲田のあたりは実は江戸染め物の一大産地で、
昔ながらのきものの職人さんたちが多くすんでいるのだ。

神田川沿いの桜並木のすき間から落ちてくる光があまりにもきれいで、
「この季節も、この光も、今この一瞬なんだ」という当たり前のことが胸にせまってきて切なくなる。
しかし、私は、そんないい風景を、横目で見ながら走り抜けていくのである。
遅刻寸前なのである。
バスが、思っていたコースからどんどんはずれていき、びっくりするほど時間をくってしまったのであった。これなら家から走っていったほうが早かったかもしれない、というくらい。

開始一分前に到着して、江戸小紋、江戸更紗、江戸友禅の技法についてレクチャーを受ける。
染め物のそれぞれの技法について教えていただく機会はあっても、
染色技法(防染技法)全般について系統立てて学べる機会は案外ない。
日本の染色とは、つまりは防染なのだという一言にうなる。
「防染」とは、狙った所だけを染めるために、染まらないための手はずをびっしり整えるということなのだ。

そして、江戸小紋ののりおきの体験をする。
伊勢型紙の上にのり(ぬかと塩と米でんぷんの集合物)をのせ、まっさらの反物に均一にのせていく、という行程。
ここがキレイにいかないと、ムラのある反物になってしまう。
江戸小紋の細かい柄は、こうやって、染まらない部分をきっちり作っていくことで決まって行くのだった。
10年かかってやっと売り物になるというのだから初心者には無理。でも型紙一枚分をなんとかのりおきした。一ヶ月後、ふくさにして届けてくれるそう。
どのくらいのムラになっているものかな。

その後、新宿までのんびりと足を伸ばし、翻訳者の友人を別の翻訳者の友人に引き合わせる。
どのくらい役に立つか、うーんむしろ立たなかったかもしれないけれど、
どちらの友人も聡いヒトなので、いつか引き合わせたかったの。
でも最終的にはビールを呑み、ほろよい昼ビールの会になってしまった気もする。

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2008/01/25

1月のきもの

そういえば、ぜーんぜんきものネタをアップしてない。
写真をとってないからだネ。
絞りの小紋につづれの名古屋帯。一月は、年始のご挨拶の江戸小紋の後はこの組み合わせばっかりでした。
国立劇場、歌舞伎座、新橋演舞場。おんなじきもので出かけた。
別の組み合わせもしたかったけど、一緒にでかけるヒトが違ったし、気に入った組み合わせだったので、よしとよう。

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2008/01/23

おじさんの着ぐるみ

新橋演舞場で大発奮の海老蔵を見、やんやの大喝采。そのまま銀座に流れ、天才ビールつぎ・エビさまのいなくなったライオンビヤホール(銀座7)でゆったりおしゃべりなど楽しむ。
グラスごとのエーデルピルスの泡の塩梅がばらばらなのを見ると、エビさまの不在がぐっと胸にせまってくる。もちろんエーデルピルスはエーデルピルスとしてうまかった。ここにさらなる魔法をかけるのが海老さまだったってことだ。パートでまだ働かれるということなので、まだ海老様ビールには会える。大丈夫。

ジョン・アーヴィング好きの山田さんの顔を見ていたら、
「灯台守の話」ジャネットウィンターソン/岸本佐知子
「アメリカにいる、きみ」C・N・アディーチェ/くぼたのぞみ
がとってもよかった、おすすめという言葉がするすると出てきて、(本を読んでいないような気がしていたが、)そうか、この2冊はよかったよなー、と思い出す。
サンガ新書のアルボムッレ・スマナサーラシリーズも相変わらず読み続けているのだけれど、
『苦しみをなくすこと 役立つ初期仏教3』がいよいよよい。
宗教というより哲学(ものの考え方)について、深く簡潔に記してある。全体に落ち着いて明瞭。
何度読み返しても、雪の朝のような明るさを感じる。さえざえとして、明るく、ひきしまっている。

明るかった外がやがて夕暮れになり、暗くなった。
早めの時間帯にほろよいで丸ノ内線に乗って帰る。ただしい昭和を実行しているような気持ち。
分厚いコートを着込み中折れ帽をかぶったおじさんになって家族の待つ家に向かうような…
そして帰って、おじさんの着ぐるみをきっぱりと脱いで、ばんごはんをつくる。大根葉と納豆、煮大根、さわら西京漬け、菜の花系の野菜と豚のさっぱり炒め、海苔。

仕事など片付けているうちに、お腹のあたりから強い指令がでて、床の上に転がって気を失う。
サエキさんの電話で起きるが、原稿の直しは朝で許してもらうことにして、ようよう寝る。

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2007/12/05

続いてるって!

トレ―ニング、続けています。
変化が起こった。前は、走れなかったが走れるようになってきた。多分、筋肉がなさすぎて、走っても軸ががったがたになってたのだと思う。それが、だんだんと平気になって来た。20分くらいなら楽に走り続けられる。ゆっくりだけど。何にせよ、自信がついてきた。
ひとつ自由になった感覚がする。

今日は新しいマシンの使い方を教わった。
私は不器用なので、トレーニングマシンの使い方を覚えるのに時間がかかる。
自転車だって、弟の方が先にのれるようになったくらいの運動神経だ。
いっこいっこ確実に覚えて、繰り返し体にたたきこまないと、機械になぶられているみたいになる。
しかも、前から使っている機械の使い方も訂正されてしまった。今までのトレーニングの内容はいまいちだってってことも判明。たはー。ぼちぼちがんばります。

続いていると言えば、「酒肴道場」だ。
午後、また6品まとめて撮った。この中には、多分連載100回目のメニューが含まれている。
100回だって!本当に驚き。
いつの間にかバー25もかなりの回数を重ねているはずだけど…
ちょこちょこためていくと、すごいことが起こるんだな。
途中で一回みんなでごはんを食べる。米はおとといからミルキークィーンにかわった。
お腹がゆたかになって、お茶を飲みながら女子トークで盛り上がる。

今担当の佐伯さんは、忙しい中、毎回撮影にきてくれる。
物理的に同じ時間をすごすことで、いいところにたくさん気づくことができると、ふだんの仕事もしやすくなる。好循環の生まれる仕事の仕方だなぁ…と感心。気づく人だということにも気づく。
歴代の担当編集さんはみな優秀で、いい持ち味がある方。めぐまれてるな〜。

きものは、久々に芥子に紺の格子の木綿きものを着た。帯は、水の模様の紬の帯。
トレーニングの効果は、撮影現場にも表れていて、前は途中でバテてたのが最後まで平気になって来ている。脚力…か?

晩ご飯/蓮根ステーキ、とろろポタージュ、厚揚げの炙り焼き、牛肉とベビーリーフのサラダ、大根としらすの炒め、ささみの葛梅和え

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2007/10/20

電車の中で

雨が降るというので、キモノはあきらめた金曜日、
新橋演舞場で勘三郎さん観劇。
それにしても俊寛、鏡獅子、文七元結とはがっちりした演目だ。

俊寛は国立劇場で見たばかりなので、
松本家の演じ方と比べられるなど、いつもと違う角度でのおもしろさがあった。
勘三郎・勘太郎・七之助兄弟の鏡獅子は、お約束…というくらい定番。
ぴったり息があっていて、恐ろしいほど。
本当に3人が切磋琢磨している!という感じが伝わってきて、
正月でもないのにすばらしくめでたいモノを見せていただいた…とありがたがった。
山田洋次の文七元結は、落語が好きな人がつくったなぁという感じであった。
しかし、ところどころ丁寧すぎてうとうとしてしまったのも事実。
以上、簡単に雑感。

鳩居堂で祝儀袋を買い込んで帰り、赤坂見附で夕方の丸ノ内線に乗り換える。
ことりと置かれたリンゴのような少女がいた。
18くらいの、化粧っ気のない顔に、髪をひっつめにして、マフラーをぐるぐる巻にして、ひたと暗闇を見つめている。白い肌。黒い瞳。切りそろえられた前髪。
赤い地下鉄の同じリズムで揺れているうちに、
彼女が小さく、歌っているのに気がついた。
耳にかけられた白いイヤフォンから何が流れているんだろう。
小さな箱から流れている、彼女にとって没頭するべき世界。
彼女の中では、何かが白熱してきたらしく、声がじわじわと大きくなってきた。
周囲の人も静かに驚いているのが分かったが、彼女は没頭…を続けていた。
私は、歌詞はきかずに、声の質だけを聞いていた。
素朴な、一生懸命な声だった。なんだか知らないけれど、応援したくなるような。
次の駅で、彼女は降りていった。

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2007/10/18

きものつれづれ

昼過ぎ、中井駅に集まって、落合のきもの工房を歩いて巡る「落合ほたる」で感じたこと。
きものの人が増えてよかったなぁと思う一方で、
まだまだきものって、こなれてはいないんだな、と思う風景に出会った。
会場のたくさんの「おきものさん」の中には
(私にもイターイ時期があったので、あんまり大きな声では言えないけれど)
なんか…けっこうな歳なのに、きつい人やイタイ人が大勢いたのだ。

自然じゃない人は、ツライ。
特に、若くない人が、若い方向に冒険心を出しているとイタイなんていうものではない。
おばちゃんの顔つきとおばちゃんの肌とおばちゃん体型で、着慣れない着付けで、
色半襟と柄足袋など、色彩の統一感のない格好をしていると、悪質な「コスプレ失敗」なのであった。

清潔感って大事だなぁ。もう若くない人が着る場合、着付けがこなれないうちは、やたら個性的な小物に手を出すとたいへんなことになるということだ。
ここに存在するのは「キモノを着さえすればおしゃれ、という勘違い」である。
これ、未だにまかり通ってるんだな〜という感想をもった。

突飛な色やがんばったけど…はずしたね!という組み合わせは、
洋服でも冒険が似合うお年ごろにすませておかないときついのであった。
いっそ笑ってもらえる環境なら、そこで方向修正が効くのだが、
きものってまだマイノリティで「分からない」「そういうのも、アリ…なの?」と距離を置かれるのである。やはり自分のやりたい方向性を理解してくれるよきアドバイザーがほしいところだ。

客観性って大事。
独りよがりって恐ろしい。
自然にいい感じ、というのがいいなー。

これは、30代の半ばにさしかかって、きものだけでなく、社会常識や心がまえなど、全般に思うこと。
個性のなんたるかを知っている人には、おかしいげな「我」はいらないということだ。
というか、そんなものを持っているほどヒマではないのだ。
おとなのおしゃれは奥が深いな。そして楽しいな。


ざーっと

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2007/10/08

「三越歌舞伎」の底力

ここでも何度か書いた『三越歌舞伎』、観てきました。
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大理石のデパートという非日常空間。「三越劇場」は、その片隅にしつらえた、シェイクスピア劇場のような空間。
細部に至るまで、こまやかな装飾がほどこされて、ちょっとした宮殿か宝石箱のような場所だ。
どんなに抑えたって、気分は高揚してくる。
お客さんもそれぞれに着飾って、ハイカラな雰囲気が盛り上がる。キモノも多い。
いいキモノだな〜、うわっ、なんじゃあのばかでかい帯留!作中の登場人物「銀杏の前」にちなんだか、銀杏づくしの人もいる。興行じゃなくてマチネーと呼びたい感じ。ちょっとした祝祭のような。

席に着くと驚くのが思った以上に「近い!」ということ。役者のいるところまで5掻き泳げばつけそう。泳がないけどさ。
「コンサート鑑賞」ではなく、「ライブに参加する」ようなこのサイズ感は、江戸時代の芝居小屋と同じなのだそうだ。なるほどなぁ。知識として知っているのと、実際に観るのでは大違い。
もちろん汗、涙まで見える。役者が息を荒げて殺陣をしているのも見える。
いかに彼らの身体がすばらしいか、それを通して感じる「型」の強さ。
それに気づいたのは、やはり役者が等身大に感じられる舞台の力ではなかったか。

市川右近さんのうまさ、かわいらしさにも驚いた。
インタビューでお会いしたときは、ばりっとしたいい男だったのに、まったく別人(歌舞伎的には当たり前なんだけど)。
「ぐずでのろまな亀」的な又平を実にチャーミングに演じている。
吃音障害を持つ又平の命かけた願いが通らないで、悔しさ情けなさのあまり奥さんをぽかぽか殴りだしてしまう辺りから、私の目は表面張力。
(ばか〜、そんな弱いからダメなんだよ〜。もう一歩、先まで踏み出せ、又平!)
ただひたすら師匠に認められたい愚直さ、自分ではどうにもならない壁。多かれ少なかれ、みんな心の中に吃音を持っているから、涙が出てくるのか。ストーリー、脚本のすばらしさ。
そして、もうひとつ、観客が「うまいな」「すごいな」と思って観るレベルからもう一段引き寄せられて、舞台と一緒に泣き笑いしてしまう、役者の魔力がそこにあるのだ。
あの顔を見たら、なんだって許しちゃうよ、好きになっちゃうよ。だって…なんだか憎めないんだもん!という右近さんの魅力。ちょっとだけ勘三郎さんのことを連想した。

前半の、お姫様の身勝手さもおかしかった。こういう、立派じゃない人がじゃんじゃん出てくる話って、ほんと、私は好きだ。好きな男と結婚したいからって、腰元のふりをしてまで謀って、結婚するか!単なるだだっ子ちゃんじゃないの。シェイクスピアにも通じるものがあるなぁ。

そうして、ここで歌舞伎をやるという東西文化掛け合わせが、”めちゃくちゃなごった煮”ではなく、ここにしかないゴージャスな世界になっていくのだった。
三越劇場の場のもつ「西洋力」と、歌舞伎の「東洋力」が拮抗し、融合し、高みへと駆け上る。美しい文化のキメラ。
これこそ、歌舞伎座でも実現できず、演舞場でもできない、魔法の時間であり、空間なのだ。これを観ないのは、もったいないと思う。
最後に客席も使った演出もあったりして、通路沿いの席をご用意くださった方のご好意を深く感じた。
ありがとうございます。

で、普通の観劇ならここでおしまいなんだけど、三越百貨店だけに、ここからがまた楽しいの。
ワンフロア上の「英国展」で紅茶とスコーンとショートブレッドとモルトビネガーを物色し、
バスペールエールとシェファーズパイのイートインに心動いたり。
ほかのフロアに移ってからは、パリの髪飾りをつけてみたり、兎の帽子をかぶってみたり…
そしてさすが日本橋三越、呉服フロアの充実していること。
「ジャイアンツセール」で唐織りの名古屋帯が仕立て芯込みで5万ちょっとなのには、正直心がぐーっと傾きました。染め帯も。
結局私は、ワゴンに出ていた袱紗サイズの小風呂敷と、きものバッグ(3000円はお得だった)、
愛用している松栄堂のお香を手にいれた。松栄堂の品揃えは気が利いていたな。
そうして、そのまま地下にもぐって地下鉄で帰る。

うーん、楽しかった、楽しかった。三越、すばらしいな!心憎いぜ!
伊勢丹と合併しても、こういう王道のよさは絶対に残してほしいな〜!

三越歌舞伎

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2007/10/post_6.html

三越劇場・三越チケット
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/theater/

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2007/09/17

新宿にメキシコ

070917003027_3

ここ、東京のど下町なのに、メキシコみたい。わたしはメキシコ行ったことないけど。

ジムに行って偽の自転車に乗ってクロマニヨンズ聞きながら、架空の5km先の国まで大冒険をする。

母にきものを着せて、夕方から国立劇場で文楽「菅原伝授手習鑑」。
歌舞伎でよく観る演目を、通しで観るとまた別の発見がある。
これについては、書き始めたら長くなっちゃったので別項にて。

終わった後、劇場バスに早足で向かって(国立劇場はこれが味気ない…)、
新宿行きのバスでばびゅーんと帰る。
母は東京駅行きに飛び乗り、上野から寝台列車で鶴岡に帰る。

帰ってからファミレスで夜お茶し、洋なしと鶏肉・豆腐を物々交換する。
晩ご飯を食べ損ねていたので、ついでにキノコとチキンのシザーサラダ。
塩気と油気とタンパク質と、野菜のしゃりしゃり。
今日の感じにはこれがちょうどよかった。

11時過ぎにはモーロー。
ああ、意外ともりだくさんな一日だったんだな。

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2007/08/23

納涼歌舞伎

昼はさんざん甲子園でもりあがり、夕方から今年は無理かも?と思っていた納涼歌舞伎にでかける。
昨日、なんとなくチケットを調べたら、三階の一列目が待ってくれていたように空いていたのだ。
こういうめぐりあわせにはじゃんじゃんのった方がいい。しかも通し狂言をきちんと観る機会は意外とない。きものは、初めて袖を通す祖母の横絽にした。缶ビール、快調にすすむ。

18時からの第三部は通し狂言「裏表仙台萩」。勘三郎さん、大活躍である。
ふと劇場を見渡すと、二階席に頭のてっぺんに新鮮な生卵の黄身を載せたようなはげ具合の人がいた。
気の毒なくらいに照明がぴったりと脳天を照らして、黄身の部分がてりてり、つやつやと光るのである。周囲はけっこう黒々として、ザビエルのようなヘアスタイルなのだ。
舞台では、鶴千代ぎみが毒菓子を勧められてピンチなのだが、ちらちらと黄身の人を見てしまう(どうやってあのような…)

勘三郎さんの役の中では、小助が好きだった。政岡も、よかったけど。
それと秀太郎さんの栄御前も印象に残った。
そうこうして観ているうちに、まったくチケットがとれない二部、一部も観たくなってきた。むむむ。

家に帰って遅めの晩ご飯は、ベジメニューとした。なす、オクラ、アスパラ、カラーピーマン、椎茸、トマト…と野菜盛りだくさんのパスタ。今日は鶴岡の産直「しゃきっと」便が届いたので料理が楽しい。トマトの青臭い香りだけでうっとりだ。
生活クラブで買ったとっておきのニューオークボの生パスタの封も切った。幸せだ…

「熱闘甲子園」で、甲子園の感動を反芻して寝る。

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2007/08/05

物欲よ、物欲よ!

布が好きでした。
「布に、くるまれたい…」
ビロードのカーテンがあったらくるまりたかったし、
レースのカーテンにもくるまりたかったし、
母が洋服をつくろうと買ってきた布にくるまるのも好きだった。
そんな子供の頃からの嗜好がきものと結びついたのは20代のはじめごろ。
以来、なかなか楽しい毎日を送っている。

1年のほとんどをきものですごした時期もあるのだが、
体験を通して感じたのは、
きものは「使い込まれて力を発揮する布」なのだなぁ、ということだった。
はじめはちょっと固くてがさがさと鎧のようだったきものが
やわらかくなり、しとっとツヤを帯びてくる。
初めて仕立てた真綿紬の着物は、5年たったころにいい感じになじんで、
やたらほめられるようになった。
私は手触り命。気持ちよい布に絶妙のフィット感でくるまれる感触といったら!(ほとんど変態…)

十日町の織元さんが一同に集まる会に出かけ、
とある織元さんの反物のブースから離れられなくなった。
真綿の、やわらかーい触感、ちょっと汚れても目立たない色目(普段着にはけっこう重要)。
これをどういう空気の時に着たい、というイメージがはっきり浮かぶ反物は危険。
さらに、帯との組み合わせがばーっと広がる反物はもっと危険。
酒肴道場の100回記念に買う、というのはどうだろう…と考え中。
ああ、物欲よ、物欲よ!
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続きを読む "物欲よ、物欲よ!"

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2005/09/21

9月18日 秋の話。とても几帳面な人。

涼しいけど肌を焼く秋の日差しだ。
椿さん上京。
アテンドと称し、おかいものざんまい。
物欲、煩悩に振り回される一日となる。
収穫は帯3本。やっちまいましたね。
でも外したものはない(鼻息)。

着物を着るようになってほぼ10年、
古きもの、アンティークを着るようになってからは
6年くらいだろうか。
最近自分の好みが最初のころの感じに
落ち着いてきたような気がする。
最初は、どうしてもイメージ通りに着られなくて
いろいろ試していたみたい。

布は、おめかし用の”はんなり”じゃなくて、
紬やバティックなど日常着として着込んでいく布が好きなんです。
(優しい柔らかものを着ると「玄人」みたいでこわくなるのです)
それがしっくりくるというのは、
ひょっとして、体の動かし方など含め
大分着方が分かってきたってことなのかもしれない。
布の組み合わせのイメージを具体的に組み立てられるようになってきたのかも。
もしくはイメージに自分が追いついてきたのかもしれない。
私の着方が下手だったから、布が厭がって
着られてくれなかったのかもしれない、とも思う。

ああ、これ、着物だけじゃないな。
気持ちが先走って、体や行動がついていかないこと、
ほかにもある気がする。
あと何年後に気づけるのか分からないが
アホな私は動きながら、やっちゃって、無駄ダマをたくさん打って、
そのあと初めて「あれ?」って、気づくのだ。
まぁ時間のかかること。
そしてご面倒をかけること。

もっと賢いつもりだった時分は
そういう自分が許せなかったが
今はそういうもんだ、と思ってあきらめている。
賢く要領よく失敗なし、なんてぜったい無理だし
情緒も不安定でぶれるし、ひどいもんだ。

でも周りはたまに勘違いするらしい。
「オギワカさんって、一円までびったり数を合わせるタイプだと思った…」
そういったS田さん、あなたの人を見る目には
まだまだ修行の余地がある!わはは。
椿さんは、
(誰がそんな几帳面な性格だって!?)
控えめに目を丸くしていた。

晩ご飯は『シェ・ピエール』で。
フランスのきのこの香り、
うずらワイルドライス詰め(栗がしのばせてある)、
夢みたいに完璧だった。
ワインもすばらしく、知らず知らず酔っぱらっていたみたい。
うずらを食べて「秋の人がいる!」とか
いわなくてもいいのになぁ。
と、しらふに戻ってから思った。
でも一口一口大興奮だったのだから、仕方ないや、とも思う。
おいしいものとキレイなものの一日でした。

月の光を浴びて、体が半透明になったところで、帰る。
水底に沈むようにゆらゆら寝る。

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2005/09/16

9月14日 緊張のあまり

日中、バリバリと音を立てる雷に負けないつもりで
汗だくで原稿を書く。夕方には晴れるはず。

きもののコーディネートを考えるのが最大の気分転換。
ピンクの格子柄、茶に白のドットのやつ、
もう単の時期だけど待て待て、まだ今日は暑いぞ…
帯は?小物は?
つぎつぎと開かれるたとう紙にじゃれつくハナ。
「こらっ!」とにらむと向こうの部屋に退散した。

風呂に入ってとうとうリアルバー初日。
緊張する。とても緊張する。
会場の最寄駅まできて「帰りたい」と思った。
そして緊張のあまり、途中にある立ち飲み屋に
ふらふらと入りそうになった。
しかし大人なので帰るわけにも飲んだくれるわけにもいきません。
会場について、まずスパークリングワインで口しめし。
はあ、緊張する。

始まってみればなんのことはない。
皿を下げる、料理を出す…
もともと接客は大好きだったのだ。
みなさんも楽しんでくれたようだし、
よかった〜。
おいしいワインを一本買い、家路につく。
東京の夜の空ってなんとなく藍色がかっている、と思った。

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2005/09/03

8月31日 和歌ネエ全力疾走

朝飛び起きてから「ところでなんで頭が重いんだっけ?」と思う。
ああ、呑んだのか。問答無用でシャワーを浴びて動きます。

今日は『R25』別冊の撮影なので、
日頃やりつけないことばかりをやる。
オーブンフル活動、コンロフル活動で
大久保スタジオ(といってもマンションの上の階)に
様々なものを運び込み、調理、撮影、調理、撮影のくりかえし。
今日はスタイリストによしこちゃんが来てくれたのでとても楽。
オークボさんもご機嫌です。
プロセスカット用にきものに着替えてくると
オークボさんしみじみと
「きものの色合わせはいいんだよなぁ」と言う。
”は”ってなんだよ、と思ったら
料理のスタイリングもそのくらいのセンスを出せということだった。
私、そんなにマルチにできませんことよ。

夜、新宿でカレーを食べて帰るときに
もう一度そのことを話して考えてみる。
きものは色と質感の取り合わせで楽しんで選んでいるけど
食べ物は食べたときのことしか考えていないのが原因のようだ。
そりゃしかたないね。

ドアを開ければふとんから甘い誘惑。
化粧を落とした自分は偉い、と思いながら眠りに落ちていく。

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2005/08/19

8月某日 渡辺麻里子個展

marikoten

夕方、マリコの個展で西荻窪「Bar Bitch」。
スタイリッシュなラインと画面の構成力、色使い、
どれをとってもすばらしいイラストレーターなのだ。
会場には矢田部さんとサタケさんが先にきている。
サタケさんは浴衣。イキなワイン飲みだ。
矢田部さん、明石縮に草木染めの帯の取り合わせを
「枯れてきたね〜」とほめてくださる。

ややあって美里ちゃんとG仔も現れる。
これはこれは、久しぶりの「西荻天才の会」に近い状態。
場所を変え、スペイン居酒屋にマツモニカも呼び出し
盛り上がる、盛り上がる。

最初はおとなしく様子を見ていて
安全を確認した上で、調子に乗ってくると
こそっ、こそっと周囲をいじり始めるマリコの
行動パターンにサタケさんが大ウケして
「しりあがりマリコ」と命名。いいね、しりあがりマリコ。

最後にカクテルを飲んで解散。
夜が涼しくなるまであと少しだな。

※マリコの個展は上記バーにて開催中。
Bar Bitchi
西荻窪駅徒歩1分
住所: 杉並区西荻南3-15-9-B1
電話:03-3247-5387
今週末の土日 12〜19:30は本人が店内でお待ちしています。

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2005/08/14

8月9日 アルケッチャーノに死す

午後は仮眠をとって、小千谷ちぢみに紅型風の帯をしめたら
椿さんとアル・ケッチャーノへ!
地元の事情に明るく、酒に強く、
食いしん坊の友人が地元にいるというのは
なんとすばらしいことでしょう。

では、たまにはメニューの詳細を書き出してみますか。

●岩がきのモロヘイヤ入りケッカソース
(庄内浜、夏の定番の岩ガキ。白ワインがぐっと進む)
●夏イカと夏野菜のパスタ
(イカの青臭さと甘みが、ズッキーニと
思いがけず好相性。白ワイン進む)
●ソイ(でかい)のハーブ焼き
(魚の味がしっかりしている分、
軽い仕上がりになっている。
オリーブオイルのいい香り。白ワイン進む)
●舌平目(でかい)の焦がしバターソース
(付け合わせの野菜の酸味が
コクのある味わいのアクセントになる。
軽い赤ワイン欲しくなる)
●羊タンのゴボウ添え
(ゴボウを二種の食感で出す心憎さ。
軽い赤ワイン進む)
●デザート盛り合わせ
(山羊のジェラートはもちろんすばらしい、
ベルガモット風味の桃シャーベットでさらっと口の中が洗われる)

私たち、よくここまで食べたもんだ。
たいしたもんだ。これで●千円たぁ、狂気の沙汰だ。
ああ、夏の庄内を食べましたとも。しっかりうけとめました。
お腹がいっぱいになるのが哀しく、食べ終わるのがさみしい。

ここは、イタリアンのファン、というよりも
和食とワインが好きな人におすすめではないか。
まずすばらしいのは、食材の味を殺さずに活かす奥田シェフ。
さらにこの田舎にしては奇跡的に、食事に合わせて
ワインのセレクションができるソムリエがいる。
そして、さらにすばらしいのは、この食材を生み出す海と地面だ。

庄内浜、ブラボー!
鶴岡の地面、ブラボー!
酔っぱらいの声で愛を告げ、
アルケッチャーノに死す。

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2005/08/04

7月30日 大人の夕涼み

夕立とも呼べないまぐれ降りのような雨。
降っても止んでも湿度だけがぐんぐんとあがっていく
グレーの雲に蓋をされた東京。

目に涼しい柳の並木を抜けて、
人形町まで男きものの着こなし方のレクチャーをうけにいく。
男の人はきものを着ると
色気が出てかっこよいものだと思った。
寄り添いたい、という気持ちになります。
うん、男きものはいい。

浅草にまわり、花火を待ちながら江戸前寿司をいただく。
「紀文寿司」。こち、きんめ、墨イカ、煮蛤、赤身、中トロ。
穴子の肝、赤貝…
あ、どうしよう。冷酒がすすむ。すすんでしまう。
するするとお腹をいっぱいにして花火を見る。

花火はとてもキレイだけれど、実は
橋の上をすし詰めになって渡りながら花火を見る人の気が知れない。
身動きが取れない状態で橋の上、空には花火(爆薬)の音。
「東京大空襲…」と思ってしまい、
こわくて脚がすくんでしまう。
じっさいに、浅草の古老の中には、花火の時期になると
避暑にでかけてしまう人も多いときく。
60年たってもぜんぜん昔話じゃない。
半藤一利「昭和史」(←名著だ)を読んだせいかな。

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2005/08/02

7月28日 シェイクスピア歌舞伎、うなぎ、天才ビール

出がけに浴衣のおしりが破けた。
あわてて小千谷ちぢみに着替えて
マリコと落ちあい、銀座へ。
今日は『十二夜』。
マリコさんは大学で空間デザインをやっていたので
今回の蜷川舞台はたいそうおもしろいことでしょう。

歌舞伎座に向かう途中で
ガクトの「二ヤー」のまねをしてみせると、マリコ驚く。
「わわ、オークボさんにそっくりだ!す、すげえよ」
彼ら、親子ですからねえ。

舞台はすばらしかった。
月初に観たときよりもたいへんこなれていた。
それにしても菊之助さんが女形をやると
本当に寺島しのぶにそっくりだ。
彼らもまた、姉弟という血で結ばれているのだなあ、と思う。
幕間、マリコは「かわいい、かわいい」と唸りながら
手ぬぐいをやたら買い込んでいる。

大野屋で足袋を買うと、
またしてもマリコてぬぐいを買う。
その後、土用の丑の日なので、竹葉亭でうなぎを少々。
マリコさん今日が誕生日なんですから、
これはもう大人の儀式といってさしつかえない。
同じく誕生日のg仔にもメッセージを吹き込む。

調子に乗って「くのや」にまわる。
またしてもマリコてぬぐいを買う。
そうして、銀座ライオンでビールにする。
ここの海老原さんという方はゴッドハンドで、
この方が注ぐと、どういうわけだか
天才的に香り高くおいしいビールになる。
(私は、個人的に海老様と呼んでいる。)
またたくまにグラスで3杯。
マリコさんは私を「ビッグファン」と呼び、心酔ぶりにウケていた。

そのあと、りゃうこと待ち合わせて
須藤夕子ちゃんの個展初日に顔を出し、
「びにまる」でうまいチーズなど食べ、まさにもりだくさんの一日であった。
というよりも、やり過ぎであった。
風呂に入り、水を飲み、経絡リンパマッサージをして
落ちるように寝る。

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2005/05/18

5月11日 和歌ネエ復活

庭仕事のあと「にほんごであそぼ」。
そして「ピラゴラスイッチ ミニ」と「ファイト」。
いつも通りの朝である。うそです。
今日は酒肴道場の撮影でした。
くたびれが体に居座って、どうにも動く気になれないが
帯をしめると、顔がきりりとしてくる。
紅花紬の単とフランス織物の帯。
よし、和歌ネエ、びしっといけ。
自分に喝を入れて、ブルーンを噛み、水を飲み、
撮影部屋に移動する。

15時に終了。そのまま新宿に移動して
ドットの北村さんとお会いする。
未来のことを考えている人の想像力に触れると
脳みそがストレッチするのが分かる。

夜、マリ子さんのパソコン選びにつきあった後
「カフェ・ヒューガルデン」へ。
実家の話題になると斉藤店長すかさず、
「あ、真冬にパンツ一丁でタバコ買いにいっちゃった目黒祐樹ですね」
テキストにすると恐ろしいのう。

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2005/05/09

5月2日 きもので大酒を

PICT0044_1
何もかもがまぶしい朝。
午前中は「チーム食いしん坊☆万歳!」で
農業に詳しい方にお話をうかがう。
自分の中に、思ってみなかったほどの郷土愛を見いだし、
おお…と思った。

昼は知憩軒へ。
野菜づくしのやさしいフルコース。
動物性タンパク質は、
炊き合わせに使われているにしんだけであった。
ゆっくり噛んで、野菜が体にしみていく。
毎日食べたいのはこういう食事。
PICT0036

午後は鶴岡〜温海〜湯の浜をドライブ。
夕方は、懐かしの常念寺まわりを散歩。
インフィニータ社長の先祖の墓参をする。
トンボ狩り(まさに狩りの名にふさわしい乱獲をしていた)、
雪投げ、かくれんぼ、近道ごっこ、
学校の行き帰りに遊び倒したこの辺りを
こうして歩き回るのは不思議な感じ。
今は舗装された駐車場のすみは、むかし木材置き場だった。
おがくずを踏んで歩く感触を、足の裏がありありと思い出す。

夜は「さくら」で椿さんと落ちあい大宴会。
おまかせコースで、あれだけ飲んで、うーん
なんとお得な店であることか。
椿さんは、銘仙っぽい帯、粋な縞のきもの。足袋もかわいい。
きもののことも話したいのに、しばらくぶりでうまく舌がほぐれない。
歓談しながら、密かに椿さんを盗み見る私だった。
(やっぱりかわいい。そしてキャラクターは極上!)
きもの部活動よ、すばらしい友人を与えてくれてありがとう。
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2005/05/08

5月1日その1  自慢の弟

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弟が「鶴岡ドリームチーム」の一員として
欽ちゃんの草野球チームと対戦する。
彼はシングルヒットを打ったらしいが、チームは負けたそうです。
試合後、一緒に宴会したのが一番楽しかったみたいね。

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2005/05/07

4月30日 きものの旅じたく

原稿を片付けたら思わぬ空き時間ができてしまった。
いつもなら、出発2時間前まで仕事をし、
出発前30分で荷造りをすませているのに…
なにか忘れているのではあるまいか。
用意の悪い人間特有の不安。

庭にたっぷりと水をやり、
ゴミをまとめ、つくづくと部屋の中を見回す。
さぁ明日から鶴岡です。
あちらではまた椿さんに会える。
ということは、きもののプランを練っておかないと。

コンパクトに、汚れてもいいものをと考えると、
筒袖の半襦袢(つまり袖無しの半襦袢)に
木綿のきもの、半幅帯という組み合わせになる。
今回は、それではちっとつまらないかな、と考えて
半幅帯をちょっと面白い刺繍の名古屋帯にかえて、
薄手の紬をプラス。
ちょっと迷って帯締めを三本、帯揚げは2本。
足袋と草履、各種ひもも忘れずに。
うん、こんなもんでしょう。

本当は、着ていってしまえば荷物はうんと少なくてすむけれど、
今回は車なので、風呂敷にまとめて手提げに入れる。

PICT0001_1
これが基本の下着類。
半襟はパッチワーク用の木綿です。
PICT0002_1
木綿のきものとのくみあわせ

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紬とのくみあわせ

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2005/04/02

3月26日 白雲、見島牛、ともだち

DSC00307DSC00306 

満開の桜を白い雲の連なりに例えた茶菓子をいただいてから、
今日の装いを決めていた。
あと一週間もすれば街は桜で酔ったようになる。
その前に、白雲の羽織。
花が咲く前に着て、咲いたら着ない。
そういうきもののデリカシーが好きだ。
外はぼうぼうの風、マスクなしには歩けない。
はんなりした組み合わせに、ヤンキー並みのマスク…
気にしない気にしない。

今日のお楽しみは山口は見島牛のランチ@「REMIS」。
天然記念物をおごそかに口にすると「!」
融点の低い脂がしどけなくも溶け出し、
香り高く広がるのであった。
悶絶。
相性を考えぬいたというワインも絶品だった。

「大文字」で食器などこまごま買い物をし、吉祥寺へ。
仕事、そろそろ煮詰まってきました。
月末へ向かって気の立つ牛のような足取り。

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2005/02/28

2月21日 和歌ネエのしごと

一週間の始まりは掃除から。
早起きして、
床をはいて、すっきりとした気持ちで机に向かう。

「BAR22」は期間限定で
やっぱり開店することになった。
今日は「BAR25」と掛け持ちだ。
そのほかにもインタビュー原稿などをびゅうっと書き上げて
夕方から吉祥寺フブキへ。
みづほ産業のサイト、ペットのサイト、
ニフティの連載のことなどなんだかんだと今日も終電&終バス。
1時7分のバスに乗る人はみな疲れた背中をしていて
一様に影が薄い。
「ゲゲゲの鬼太郎」で、まっさきにねずみ男の餌食にされる
サラリーマンみたいな後ろ姿。
グレーのシルエットにバスの青い光と赤紫の降車ランプが照り返している。

家に帰ってもまだ打ち合わせの電話。
ふとばかばかしくなる。
自分のために時間をつかえないなんて、忌むべき人生です。
私は私の人生の主なのだ。ワインの栓をぬいて本を読む。
本の中に広がる古い家の中の気配にすっと気持ちが同化していく。
静かに風が吹いている静かな世界。

そのとき、小さく流しておいた国営放送から
さらさらじゃもじゃもと、心と体の中を泡立てるようなギターが流れてきた。
「すばらしいひびだ ひかりあふれ すべてをすてて ぼくはいきてる」

何度も聞いているはずの矢野顕子「すばらしい日々」なのに
それまでとは全く違って聞こえた。
よくきくと、パーカッションとギターが特別なのだ。
そのまま目をつぶって、音楽の世界に深く降りていく。

こういうのが宝物だ。

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2005/02/21

2月14日 箱根でヌアラとラリックと。

DSC00240徹夜してしまった…
ハードになる覚悟をきめて、
原稿を送信し、電車に乗る。
7時過ぎの電車は、私にとってはかなり早いのだけれど
すでに通勤の方でいっぱいだった。
乗り換えでかろうじて座れてほっとする。
しかし、こういう時につくづく思うのだ。
世の中の人ってなんて働き者なんだ!

本日は「フィガロ」撮影。
モデルのカーチャと少し話して、あっという間に寝てしまう。
千石原はススキ野原。
まず「ヌアラ」の撮影。寒いけれどあくまでもフレームの中は春。
モデルって大変だ。

つづいてラリック美術館へ。
事前説明を聞いていたけれど、実際に足を運ぶと
もっとすばらしいところだと分かった。
ふつうの柱にさらっと本物のラリック装飾が施されていたり
巨大な天然木をくりぬいた展示ケースがあったり、
洗面所でさえも、一枚の画のように窓からの風景がきりとってあったり。
さりげなく豪華なしかけがここかしこにある。
(ガラスに彫刻をほどこした雀が遊ぶ「雀の間」に入って
「ここが私の理想の居間です!」と言ってしまった。)
ラリックの感性って本当に日本的!
この人にきもののデザインをしてほしかった。
プロジェクトリーダーの方に「ラリックの茶室」をリクエストする。

それにしてもここは、植物などの自然環境がとても贅沢。
某銀行の幹部用保養地を美術館用地に転用しているので、
すばらしい自然が手つかずに近い状態で保存されていたらしい。
寒冷な気候の中でじわじわと何百年かけてそだったであろう
庭の樹の皮に苔がついて、銀色に輝いている。
笹藪の中を流れる川に、梢をすかした陽がおちてきらきら輝いている。
人の手では生み出せないもの、
生き物に宿る品格というものを
きちんとリスペクトしてるんだな。
お金をかけてものをつくるってことは本当に責任の大きいことだ。

おもしろいのは、展示物を眺めた後に庭を眺めると、
ぜんぜん違う美しさに見えてくること。
ここは、自然の中から美を選りだして、
作品に高めたラリックという人の、頭の中のような場所なのではないか。
と、ふと思う。

オリエンタル急行の本物が展示してある、とか
カフェのご飯もおいしい、とか
あんまり美術に関心がない人でも楽しめるような気配り、とか
たくさんいいところはあるけれど、
多分ここの一番の財産は
ラリックの視点から世界を観るきっかけを与えてもらえるっていうこと。
3月下旬にオープンするので、
箱根の水が温むころにまたでかけてみようと思う。

箱根ラリック美術館
http://www.lalique-museum.com/
(最近、リンクを張るためのアイコンが表示されないんです。
なぜ?知っている人がいたらおしえてください)

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2005/02/05

1月29日  酒肴道場

iromuji2…はっ!とアニメかマンガのように目がさめる。
9時だ。11時までにすべてのことをやらなければ!
風呂を沸かしながら半襟をつけ、野菜を刻み、
化粧をしながらお茶を沸かし、
帯を結びながら撮影用のスタイリングを考える。
いつもこうやってお茶を飲み忘れてしまうのだ。
冷めゆくお茶をひとくちのんで
スタジオ(上の部屋)に向かう。
慣れないと料理の撮影は大変だなぁ。
しかも「プロセスカットはきもので」ときている。
この次こそは、きちんと準備したいと思う。

夕方までに撮影を終え、
経堂のホームパーティへ。
巨大なホームシアターのある立派な家だった。
自分の家、というものについて考えるが
まだ夢想でしかないな。

環状八号を通りかかるいう友人の車にのり
ワープするかのように自宅へ帰り着く。
帯をほどいてばたん、と寝る。
あー、ねむかった!

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2005/01/30

1月23日 デンマークカフェとおでん

cafe六本木カフェ・デイジーでブランチ会。
たくさんの素敵な方と名刺など交換。
優秀な人は世にあふれているなぁ、と嘆息。
そして、独身の美人もね。
どうでしょう。世の男性はもっと30代以上の女性に目を向けてみては。
体力も美貌も、それどころか稼ぎまでありますぜ。
外を見ると風花!十日町からの方が雪を運んできたか。

たっぷりしゃべって家路につくころ風花は霙に変わった。
寒いから、途中、はりきってちくわぶとつみれを買う。
そして上の家から大根を譲ってもらう。
すべてはおでんのため、いやちくわぶのためである。
先日歌舞伎の帰りに寄った新橋の「お多幸」で
ちくわぶに目覚めたのです!!
ああもったいない。
なぜ今までちくわぶをちくわの偽者と思っていたのか。
多分名前のせいなんだけど…

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2005/01/28

1月21日 右近と松也【新橋演舞場その2】

20050121ギンザで打ち合わせの後、りゃうこさまと合流してかるく昼ごはんを食べる。
きものの話や仕事の話、その他いろいろ。
そのあと新橋演舞場へ向かう。

右近さんの踊りは本当にのびのびしなやか。
そして松也さんの女形もめきめきと音がしそうなくらい急激に色っぽくなっている。

右近と松也、ふたりの10代の役者を見ながら考える。
「やってみたい」「本当にやりたい」と思ってはじめたことで
ぐんぐん伸びていくときというのはどんな気持ちなんだろう。
何にも感じてないのかもしれないけれど
きっとずいぶん気持ちのいいものなんだろうなぁ。

松緑の踊りがうまい、すごいといわれているのもやっと分かってくる。
優れた身のこなし、身体性の高さ。
踊りを堪能堪能の夜の部。

ちょっとほっとしたのは、「歌舞伎通!!」ってかんじの
おばさまやおじさまも結構居眠りをしているってことだった。
暗くなると眠くなる自然派の私は今までとても肩身が狭かったので膝をうつような気持ち。
これからは堂々と居眠り…はもちろんできないので
なるべく無理なスケジュールで臨まないようにしようと思います。


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2005/01/20

1月13日 雪を漕ぐ

PICT0026セイコウトウテイ、ホウシャレイキャク。
天気予報の雪マークをみていたら思い出した。

うちの田舎では、雪の中を歩くことを
「雪を漕(こ)ぐ」という言い方をするのだ。

つい最近まですっかり忘れていたけれど、
お正月、椿さんがなんのけなしに使ってくれたおかげで
私の元に帰ってきたことば。
「雪を漕ぐ」
深く積もる雪の中を、
体をいっぱいに使ってもがくように
わたっていく子供のころの感じを思い出した。
しみしみとつめたい雪の中を渉っていくのに
びっしょりの汗をかくのだ。そうだそうだった。

そう思ったとき、たくさんのことが頭をよぎった。
ストーブの前で湯気を立てるコートだとか
コチコチに凍っていた毛糸の手袋が、ふにゃーとなって
くぐもったにおいをさせるのだとか
小学校の昇降口のすのこに雪が吹き込んで細い白い筋をつくっていたこととか
汲み取りトイレでパンツを下ろすと尻が凍るように冷たいのだとか
(どんなに寒くてもさらさなければならない部分の体が比較的温度に鈍感なのはよかったと思う)
おしっこから湯気がたつ、とかそういうことまで。
もうもうそれは膨大な雪と寒さのエピソードが
私の中には眠っていたのだ。
えらい驚いた。

年末、椿さんとあった日は雪が降ったあとで、
公園のそばの広い駐車場は白く静まり返っていた。
その中を、雪よけのついたぞうりで「漕いで」いったのでした。
駐車場の照明の下は雪に光がしみこんでいて、
そこを通る人はいっとき、ステージにあがったひとのようにみえる。
椿さんはぽっかりとステージに現れて、袖に消えていく。
そうして建物へと向かっていく。
雪が圧雪されるぐぐ、ぐぐという足音が
真っ白な風景のアクセントになり
照明の下に点々と残る足跡は、雪が次第に消していく。
それは、ちょっと怖いような、気が遠くなるような、そういう風景だった気がする。
これが最新の雪の記憶。

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2005/01/19

1月12日その2 成人式ときもの

PICT0005歌舞伎の帰り、和装の男性とすれ違った。
痩せ型なのに、なにしろ帯、腰が決まっている。
こっちも着物だったので、自然と視線がいく。
「お、きもの…」
「あら、きもの…」
目線が交差した瞬間は、もう恋の予感?というくらい素敵。

「いやあ、着物がきまる男の人っていいねぇ」
と一緒に行ったヤマナカさんに言うと
「あれは素人じゃないでしょ(歌舞伎座で働くスタッフでしょ、の意)」
うん、きっとそうだね。

風はキーンとつめたい。
空の高いところから風花が、舞いそうな。

ヤマナカがクチを開く。
「普通の人できもの着れる人なんてほとんどいないんじゃん?
最近、成人式の男の子見かけると何?って思うもんね。
大体、20歳くらいの男の子ってキタナイじゃん。」
たしかに、いろんなものがギラギラしてるお年頃だからなぁ。
それにしてもバッサリ言うなぁ、と思いながら
私が口走ったのは
「そうね、サルみたいよね」
私のほうが、ひどい。

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1月12日 新橋演舞場「海老様菊様」 

obi本日新春歌舞伎とて、新橋演舞場へ。
鮫模様の江戸小紋に縁起ものの帯。
打出の小槌に小判が乱舞する
宝尽くしのこの帯は、毎年1/15までと決めている。

昼の部は11時開始。
10時半には銀座のデパ地下で弁当をしこみたいところ。
昨日から「うずしお巻き」にしようとおもっていたのでさっさと手に入れ、会場入り。

演目は毛谷村、奴道成寺、文七元結。
ひさびさの團十郎・海老蔵と
菊五郎・菊之助の親子に松緑まで。
出し惜しみしないキャストと演目はまさに新春、って感じです。

菊五郎さんが着物のすそをめくってももの付け根まで見せるのは
あれはやっぱり自信があるのかしら?
腿の筋肉がぱーん、もりもりっ、としていて、まったく年寄りくさくない。
(あとで調べたら昭和16年生まれだった)
腰から膝、そしてくるぶしにいたる造形がかっこいい。色っぽいのだ。
前の團菊祭のときにもたしか同じことを思った。
「男盛り」ってこういう感じなんだろうなぁ。
私より年上の娘(寺島しのぶ)がいるのになぁ。すごいなぁ。

ロビーには富司純子さん(菊五郎さんの奥様)もいた。
顔が小さい!白い!きれい!
着物姿もかっこいい…眼福。

「おっ」と思ったのが岡村研祐改め尾上右近。
以前、何かの時に見て、忘れられない踊りをしていた役者さんだ。
教えられたとおりに踊る子役の中で
本当に踊るのが楽しくて大好き!
というばねのあるしなやかな踊り手だった。
1992年生まれ…13歳なのか。

勢いづいて、幕間に別日の夜の部チケットを買い求める。
菊之助さんの「狂おしい女」が観たいのだ。


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2004/12/17

12月10日 女の子のリレー

PICT0011原稿を2本書いたあと、昼から赤坂、虎ノ門、渋谷をひとまわり。
虎ノ門できもの屋のおかみに挨拶し
「来年はあつらえの着物もね」と釘をさされる。
この人、売らんかなの人なのではない。
業界ではめずらしいことなのだが、
きちんときものを着て接客をする人で、
真剣に今後のきもののことを考えている。

私たちが新しい着物を作らないと
・50年後の古きものがなくなる
・きものの技術自体が廃れる
ことになる。確かにね。
古きものを通してきもののよさを知ったんだから、
今度は「きもの」に何かの形でお返ししていかないと。
それに、50年後、100年後の女子に
「2000年ころの女子ってかわいかったんだねえ」
って言われるのは楽しそうじゃない?
きものは女の子から女の子へのおしゃれリレーなのだ。

戻って仕事かたづけて、
きものに着替えて、今年初めての忘年会@びにまる。
ほんのり黄色や緑の糸が混じった淡いすみれ色にのつむぎに
花と蔓が描かれた帯というとりあわせにする。
帯揚げを桜がかった灰色で引き締めて、
半襟と、帯締めを桃色にしてちょっとかわいらしく。
襦袢がしっかりとした袷なので、あたたかく、羽織なしで
ショールを羽織るだけでOKだ。

スパイスが後味をさわやかにするにんじんのサラダで
「クミン?」と当てたら、店主がちょっとうれしそうな顔をした。
ヨーグルトと、バージンオイルと、クミンと塩だったかな。
簡単なレシピだけど、おいしいにんじんが手に入ったらつくりましょう。

女子の30はかっこよくなれるかどうかの別れ道なのかも、とちらりと思う。
社会的にも身体的にも腹をくくることを要求される…気がするのだ。
楽しくもりあがり、終電のちょっと前に帰りつく。

明け方、咳の嵐で目が覚める。
ちょっとやばい、かも…
咳が泉のように深いところからこんこんと湧いてくる。

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2004/12/15

12月8日 なんてゴージャスな日

PICT0012「R25」男の手料理。
コーディネーターのような形ではいる。
食べ物の撮影はひさしぶりだ。
撮影はちゃくちゃくとすすみ、4時過ぎには終わり、
その後いつの間にかよしこちゃんときものあそびになっていた。
色が白くて大柄で…と共通項の多い私たちは
きものの好みもよく似ている。
彼女によく似合うきものを二枚、帯や小物まとめてつけて譲ることにする。

昨日の晩、寝床であの着物は彼女に似合うなとおもっていたのだ。
あの着物はいいところへ嫁に行った。

そのまま着物に着替えてよしこちゃんの車に乗せてもらい、駅まで送ってもらう。
助手席でぼーっとしながら思ったこと。
よしこちゃんは、視覚的なセンスがあるので
スタイリングに才があるんじゃないかな。
自分のイメージを追い求める根気も
働くための体力も備わっているので、
きっとこの世界で楽しくやっていけるに違いない。
美里ちゃんとやっているケータリング「アオルカ」も食のびっくり箱みたいな
おもしろいものをつくっていて、あれはこのふたりだからできるエキサイティングなことだけれど、
彼女は彼女ひとりのひろびろした世界も表現していくんだろうな。

表参道aki-ex「生音ライブ」の後半に間に合う。
マツモニカ長澤さん、山口さんが、ギターとハーモニカで
ひそひそ内緒話をしたり、おいかけっこをしたり、笑ったりしていた。
まず自分たちがたのしくて仕方がないという音楽は人を幸せにする。
スピーカーを通さない、こじんまりとしたライブなのもよかった。
さらに終演後のレストランで岡本敏子さんと遭遇!
小柄な体の中は澄み切った青空みたい。邪気がなくて、ほがらか。
すてきな人だなーと思う。
ごはんもおいしかった(五目そばと、カニレタスチャーハン)。

ああ、なんてゴージャスな日なんだ。
今日は朗らかに自分を出している人につぎつぎ会った。
みんな、すばらしいな。それにひきかえ…なんてもう思わないんだな私は。
案外私にもできることがあるって知ってるからさ。
私は…明日も笑っていよう。


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2004/11/29

11月26日 びにまる

目が覚めると、体が変な感じ。
そういえば夕飯を食べてなかった。
でも、便通がなくて体の中になにか残っているから
からっぽでも満たされてもいない変な感じ。
健康か不健康かでいえば不健康だ。

アールグレイでミルクティを。
朝ごはんに豆乳のスープ。
スープというより豆腐の崩しなべみたいになってる。
豆乳を入れたら、塩のにがりに反応して、一気にもろもろっとなったのです。
あれは生活の科学って感じだった。
沖縄のゆし豆腐のほろほろ加減。

すぐに撮影の準備。
同時進行しなければならない原稿が進まず気が焦る。
「でも、できないことはできないし~」と、でたらめ歌を歌っちゃう私です。

虎ノ門で呉服屋さんをたずね、
撮影用に借りた下駄と草履をおかえしするついでに
ハッカケの擦り切れた着物の直しをお願いする。
いつも着こなしが素敵なおかみさんと話。
きものについて、きもののこれからについて
「きもの」を大好きでいることと着ることにしか
答えはないということだ。
さらに銀座で撮影のしこみ。うう、どうやら忙しいぞ。

夜は撮影場所の下見のため「酒肆びにまる」へ。
ベルギービールと食べ物がべらぼうにおいしい。
だまって飲めば、食べれば判る!
いつも思うが、名店です。

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2004/10/22

ブログで日記再開

 ogiwaka.comで唯一のほぼ毎日更新コンテンツ「東京日記」が止まってからほぼ4ヶ月。ブログにすればいいじゃん!と気がつき、はじめることにしました。
 ライターという仕事柄、文章を書く時間は長く、多分そこそこ量も書いているのではないかと思うのだけれど、やっぱりこれ(東京日記)とは違うんです。忙しければ忙しいほど腹のそこから「書きたいなあ!」と思う瞬間がある。というわけで再開。緊張もしつつ、ちょっとうれしい夜なのです。

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