『からだのメソッド』矢田部英正
「阿修羅展」のポスターをみたときに「懐かしい」と感じたのは
10年以上前に、この仏像のたたずまいに惚れ込んでいた矢田部英正さんからいただいたポストカードを持っていたからだった。
矢田部さんの主宰する「武蔵野身体研究所」とはかなり長いおつきあいで
彼のつくるコルプスの椅子は、私の書斎の主役になっている。
座り方、体の緩め方、身のこなし、たたずまいについてetc.たくさん教えてもらったことがあるが、
特に、きもの姿が板につくために、矢田部メソッドはとても有効だった。
腰紐を骨盤をしめるように使うことで、着崩れはまずしなくなった。
歩き方も静かになった。それは丹田に重心をおいて、膝を少し曲げたまま静かにあるく、ということなのだけれど
たたずまいとは体の動作の与える印象なのだな、と深く理解できたことは、財産になっている。
少し前になるが、その矢田部さんから新著『からだのメソッド』をお送りいただいた。
これが、よい。
関さんの端正なイラストとあいまって
多分今までの著書の中で一番実用的な内容になっている。
和装の体の使い方、身体から見たきものの着方のポイントについてもちろん触れられているので、
「きものはすてきだけど苦しいよね」「ゆかたの着崩れが怖い」
と感じる人は女性も男性もまず読んでほしい。
今回、私にとって一番よかったのは、洋装での歩き方のコツがつかめたことだった。
ファッションスナップなどをみて外国でのショットのかっこよさは、
つくづく「脚」そして「歩き姿」だなーと、 こことここを見くらべては感じていたのです。
そう、日本女性の膝頭ってたいてい内側向いてる、つまり内股傾向なのね。するとモデルのように膝をのばしては歩けなくなってしまう。
きものが着られなくても体の使いかたに着物のなごりがあるのは面白いけれど、
洋服の歩き姿としては美しくない。
極端な内股だと筋肉のつき方のバランスも悪くなって太くなっちゃう。
たしかに私のスニーカーもわずかながら外側のほうが減りがはげしいので、内股傾向があるのだと思う。
この本のメソッドを実行すると、とたんに歩けたのです。
正しいウォーキングの指南書ではよく「つま先をまっすぐ」と書いてあるのだけれど、
私の「まっすぐ」は、ちょっと内側を向いていたらしい。
つま先の方向をちょっと外向きにするだけで、だんぜん「歩ける!」というか、
膝裏がのびるのを実感できたのでした。
読むと変われる本、おすすめです。
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コメント
へ~、勉強になる!
こないだ映画「クイーン」を見ていて、女王役の女優の歩き方が、つま先が外側を向いていて印象的だったんだよね。やんごとない人であることを表す歩き方がこうなのかー、と新鮮で。
私のスニーカーも外側のほうが減りがはげしい。それもかなり。
投稿: tomo | 2009/06/25 11:47
>こないだ映画「クイーン」を見ていて、女王役の女優の歩き方が、つま先が外側を向いていて印象的だったんだよね。
へええ!そうなんだ〜!文化の差異が体の使い方にでるって面白いよねえ。
この本を読み、実践すると多分スニーカーの減り方バランスが変わるはず。
投稿: ogiwaka | 2009/06/29 16:37